東京都立永福学園

 
　本校肢体不自由教育部門は、平成十七年に公表された基本計画に基づき、児童・生徒一人一人の障害の状態や学習状況等に応じて、三つの教育課程を編成しています。
 
 
準ずる教育課程
　小中学校・高等学校に準じた各教科等の内容によって編成しています。高等部の準ずる教育課程では平成二十七年度入学生から教育課程の類型化を実施しています。卒業後の進路希望に応じた教科・科目履修ができるようコースを設け、（教科・科目の選択は二年次より）大学等への進学指導や就労支援の充実を図っています。
 
知的障害を併せ有する児童・生徒の教育課程
　児童・生徒の実態に応じて、音楽、体育、図画工作（美術）などの教科ごとの指導、国語・算数（数学）などの合科的指導、また生活単元学習（※1）などの各教科等を合わせた指導により編成しています。
 
自立活動を主とする教育課程
　自立活動（※2）を主として編成する教育課程です。障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服するために、児童・生徒の実態に応じて様々な課題に取り組んでいます。
 
 
（※1）生活単元学習
　行事や季節、生活上の課題等の単元を組み、学習を進めています。自分のもてる力を発揮して、達成感や満足感を味わい、新たな活動に挑戦する意欲や学習したことを家庭・地域生活に生かそうとする態度を養っています。
 
（※2）自立活動
　健康の保持、心理的な安定、人間関係の形成、環境の把握、身体の動き、コミュニケーションの項目で内容が構成されています。学級や学習グループで上記の内容に取り組む自立活動と、理学療法士（PT）等と連携して、主に身体の動きを扱う特設の自立活動があります。