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令和3(2021)年度オリンピック・パラリンピックに関する講演会

令和4(2022)年02月07日公開

令和3(2021)年度「オリンピック・パラリンピックに関する授業」の様子を紹介します。昨年度に続き、高田さん、大森さんのお二人においでいただきました。
 
令和3年度オリンピック・パラリンピックに関する講演会
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「令和3年度オリンピック・パラリンピックに関する授業」  
 

令和4年1月19日(水)に、昨年度に続き、困難な状況の中でも自標をもって取り組み、素晴らしい成果を挙げられているパラリンピアンにおいでいただきました。感染症対策のため、3年生が代表でお話を伺いました。

講演の様子1

講師の髙田 千明選手は生まれたときから視力が弱く、18歳でほぼ完全に視力を失いました。走るのが好きで陸上競技を続け、21歳で視覚障害者陸上競技へ本格的に転向しました。平成28年にT11(全盲)クラスで走幅跳の日本記録を樹立、リオデジャネイロパラリンピックで8位入賞以降、いくつもの世界大会で御自身の日本記録を更新。東京2020パラリンピックに100m・走幅跳の日本代表として出場、走幅跳で4m74cmを記録して再び日本記録を更新し5位に入賞されました。
大森 盛一さんは、髙田選手のコーチです。御自身も平成4年、バルセロナオリンピック日本代表として4×400mRに出場し、平成8年のアトランタオリンピックにも4×400mRで出場し、3分00秒76(現在も日本記録)で5位入賞を果たしています。

講演の様子2

講演は、大森さんが髙田選手に質問する掛け合いで進められました。お答えの一部を紹介します。
・見え方は光を感じるだけ。走幅跳ではアイマスクを付け、コーチが出す音を頼りに全力で走る。
・人との出会いに支えられてきた。リオ大会後走幅跳の指導を受けた方に、「踏み切ってから空中の動作がとてもきれい」と誉められたことがとても嬉しく、励みになった。
・東京大会が1年延びたことは、精神的にとてもつらかった。練習する場所が閉鎖されたり、本当にパラリンピックが開催されるのか不安になったりして、気持ちがポキポキ折れて泣きたいくらいだった。場所を探して、人のいなくなった夜の歩道で大森さんと二人で練習した時期もあった。
・走幅跳5mを越えて金メダルを取ることが目標だったが叶わなかった。2年後のパリ パラリンピックを目指し、次は目標を達成したい。
・思っていることは言葉にしている。信頼できる人に、やりたいことを伝えることで道が開ける。

生徒の質問「大切にしていることは何ですか」には、やり続けること、続けることが力になるということ、「練習はどのようにしているのですか」には、毎日できる練習をちょっとずつ続けること、どのようにしたら良いかを考えること、などのお話をしてくださいました。大森さんが『継続は力なり』と言うと、「先に言わないでくださいよぉ」など、時々くすっとなるトークも織り交ぜながらの御講演、生徒は親しみを感じながら熱心にお話を聞いていました。

髙田選手の御講演は、4年前、昨年そして今回で3回目です。初めての御来校で、「東京パラリンピックの代表になる!」と言葉にされ、それを実現、入賞されました。次は、「パリ パラリンピック」での目標達成に向けて、すでに動き出されています。
様々な予定・行事の変更や中止が続く中、生徒も教員も少しずつでも前に進むことが大切だと確認できる貴重な時間でした。1年生・2年生には、後日、講演の記録映像を見てもらう予定です。
 
参考
昨年度(令和2年度)のオリンピック・パラリンピックに関する講演会
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