サイトマップ

印刷

令和4年度「健康と命の大切さに関する授業」 3年生

令和4(2022)年12月08日(木)公開
 

令和4(2022)年11月30日(水)、がんを経験された方においでいただき、「私ががんになって伝えたいこと」というテーマで、3年生全員に御講演をしていただきました。

この授業は「がん教育」の一環として設定したものです。

がん教育とは、「がん対策基本法」(平成18年)や「がん対策推進基本計画」(平成24年6月)に基づき、健康教育の一環として、

  • 健康と命の大切さ
  • 自らの健康の適切な管理
  • がんに対する正しい知識
  • がん患者に対する正しい認識
などを学ぶことを目指し、新たに取り入れられた教育活動で、本校でも今回が初めての取り組みでした。講演の内容の一部や生徒たちの反応をお伝えします。

 

 

印刷用

令和4年度「健康と命の大切さに関する授業」
[ PDF  109 KB]
 
 
 
 
令和4年度「健康と命の大切さに関する授業」  
 

令和4年11月30日(水)、がんを経験された方においでいただき、「私ががんになって伝えたいこと」というテーマで、3年生全員に御講演をしていただきました。

講師の方は、まだ30代前半の朗らかな女性の方で、がんという病気が体や、生活にもたらす影響や、気持ちの変化について実体験の中から、分かりやすくお話をしてくださいました。

約2年前、お仕事をしながら赤ちゃんを育てているときに、毎年受けている健康診断でがんの診断を受けました。初期のがんですぐに手術で取り除きましたが、血液中にあるかもしれないがん細胞をなくすために、抗がん剤治療も受けました。髪の毛がなくなったり、赤ちゃんを抱っこできなくなったり、外出がつらくなったり、今までしていたことができなくなったことを、御自身と御家族の写真を見せながらお話しされました。そして、普通の生活ができることのありがたさ、健康診断を定期的に受けることや身近な人との関わりの大切さについて伝えてくださいました。

授業の様子

● 生徒は貴重なお話をよく聞いて、積極的に質問をしていました。Q&Aの一部を紹介します。

Q「病気が分かる前に、何か違和感はありましたか?」

A「痛みなどはありませんでした。」

 

Q「分かったとき、どんな気持ちでしたか?」

A「まさか私が?!とびっくりしました。みんなと同じに健康なはずなのに、と思いました。」

 

Q「診断された後、どう思いましたか?」

A「もし私がいなくなったら、まだ小さい子どもはどうなるのかなと思いました。そして、病気に立ち向かうしかない、すぐに取ってしまおうと思いました。」

 

Q「つらい治療の間、頑張るモチベーションはどんなことでしたか?」

A「退院したらおいしいラーメンを食べよう!大きなテレビで好きなドラマを観よう!子どもと思いっきり遊ぼう!と思っていました。」

 

● 御講演のあとの生徒の感想を御紹介します。

  • 病気が分かったとき、自分のことよりも周りの人のことを気遣うなんてすごいと思いました。
  • 病気になっても、まっすぐ向き合うことの大切さが分かりました。
  • がんになったら、それまで普通にできたことができなくなることが分かり、怖いと思いました。
  • とてもつらいことなのに、前向きですごいと思いました。
  • 自分もこれから食生活に気を付けようと思いました。
  • 生活習慣に気を付けたいです。
  • 体に違和感があったら検査に行くように気を付けようと思います。
 

講師の方は、活発な性格で、仕事やスポーツをしてアクティブな生活をされていました。突然病気が分かって、好きなことややりたいことができないつらさを体験されました。 そのような中で、御主人をはじめ周りの人が、当たり前のように寄り添って手伝ってくれることに支えられたそうです。そのことへの感謝の気持ちをもって、これからは自分も支えられる人でありたいとお話しされました。

健康に気を付けることの大切さ、周りの人との関わりの大切さについて考える貴重な学習の機会となりました。


〒168-0064 東京都杉並区永福1-7-28
電話 : 03-3323-1380 ファクシミリ : 03-3323-1381