令和4(2022)年11月30日(水)、がんを経験された方においでいただき、「私ががんになって伝えたいこと」というテーマで、3年生全員に御講演をしていただきました。
この授業は「がん教育」の一環として設定したものです。
がん教育とは、「がん対策基本法」(平成18年)や「がん対策推進基本計画」(平成24年6月)に基づき、健康教育の一環として、
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令和4年度「健康と命の大切さに関する授業」 [ PDF 109 KB] |
令和4年度「健康と命の大切さに関する授業」
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令和4年11月30日(水)、がんを経験された方においでいただき、「私ががんになって伝えたいこと」というテーマで、3年生全員に御講演をしていただきました。
講師の方は、まだ30代前半の朗らかな女性の方で、がんという病気が体や、生活にもたらす影響や、気持ちの変化について実体験の中から、分かりやすくお話をしてくださいました。
約2年前、お仕事をしながら赤ちゃんを育てているときに、毎年受けている健康診断でがんの診断を受けました。初期のがんですぐに手術で取り除きましたが、血液中にあるかもしれないがん細胞をなくすために、抗がん剤治療も受けました。髪の毛がなくなったり、赤ちゃんを抱っこできなくなったり、外出がつらくなったり、今までしていたことができなくなったことを、御自身と御家族の写真を見せながらお話しされました。そして、普通の生活ができることのありがたさ、健康診断を定期的に受けることや身近な人との関わりの大切さについて伝えてくださいました。
Q「病気が分かる前に、何か違和感はありましたか?」
A「痛みなどはありませんでした。」
Q「分かったとき、どんな気持ちでしたか?」
A「まさか私が?!とびっくりしました。みんなと同じに健康なはずなのに、と思いました。」
Q「診断された後、どう思いましたか?」
A「もし私がいなくなったら、まだ小さい子どもはどうなるのかなと思いました。そして、病気に立ち向かうしかない、すぐに取ってしまおうと思いました。」
Q「つらい治療の間、頑張るモチベーションはどんなことでしたか?」
A「退院したらおいしいラーメンを食べよう!大きなテレビで好きなドラマを観よう!子どもと思いっきり遊ぼう!と思っていました。」
講師の方は、活発な性格で、仕事やスポーツをしてアクティブな生活をされていました。突然病気が分かって、好きなことややりたいことができないつらさを体験されました。 そのような中で、御主人をはじめ周りの人が、当たり前のように寄り添って手伝ってくれることに支えられたそうです。そのことへの感謝の気持ちをもって、これからは自分も支えられる人でありたいとお話しされました。
健康に気を付けることの大切さ、周りの人との関わりの大切さについて考える貴重な学習の機会となりました。